仕事もプライベートも、自分のペースを掴めてきた30代前半。プロジェクトの進行も順調で、昨夜は彼とお気に入りのレストランで最高の時間を過ごしたばかり。満ち足りた日々のなかで凛とヒールを鳴らして歩く朝は、自分へのささやかな誇りで胸が満たされます。

街角で見つけた、まっすぐな情熱
オフィスの最寄り駅から会社へ向かう道すがら、街路樹の足元に咲く鮮やかなサルビアが目に留まりました。朝の澄んだ光をいっぱいに浴びて咲くその真っ赤な花弁は、まるで小さな情熱の炎が揺れているかのよう。
ただ華やかなだけではなく、すっと上に向かって茎を伸ばし、自分の色を堂々と咲かせている強い生命力。ふと立ち止まって見つめていると、自分らしくしなやかに魅せたいと願う今の自分の心と、静かに重なる気がしました。

朝の光をもらって、今日も私らしく
「うん、今日もいい日にしよう」
心の中でそう呟いて口角を上げると、サルビアの赤にそっと背中を押されたような気がしました。すれ違う人が思わず振り返るような笑顔で、私は再びしなやかに歩き出します。
華やかな日常に感謝しながら、自分だけの花を咲かせていくために。
