朝の池で出会った一輪の睡蓮
夏の朝、まだ空気に涼しさが残る時間に、近くの池を散歩しました。 水面には薄い霧が漂い、その静けさの中で、ひときわ美しく咲いていたのが睡蓮でした。

まるで水の上にそっと置かれた宝石のようで、見つめているだけで心が静かになっていくのを感じました。
睡蓮の魅力は「派手ではない美しさ」

光とともに開き、夕暮れとともに閉じ
睡蓮は、朝の光を受けて花を開き、夕方になると静かに閉じていきます。

その姿は、まるで一日を丁寧に生きているかのようです。
「今日はどんな気持ちで花を開こう」 「夜になったら、そっと心を休めよう」
そんなふうに語りかけられているようで、私は睡蓮を見るたびに、自分の心の開き方や休み方を考えるようになりました。

水面に映るもう一つの花
睡蓮の美しさは、花そのものだけではありません。 水面に映る姿があることで、完成する美しさなのだと思います。
風がない朝には、花とその影がぴたりと重なり、現実と夢の境目が消えたような景色になります。

その瞬間、私はいつも立ち止まってしまいます。 写真を撮ることさえ忘れ、ただ静かに眺めていたくなるのです。